「すっぱい!」にはちゃんとした意味があります。(今話題のアミノ酸)
疲れているときに、なぜか食べたくなるのがすっぱいもの。食べたくなる理由はその「すっぱさ」にあります。
夏バテや疲れが溜まっているときは食欲が出ませんよね。そういうときは味付けの濃いものよりも、あっさりした酸っぱいものが食べたくなりませんか?その酢の酸味を作っているのが有機酸なのです。ちなみに、普通の酢にも有機酸は含まれているのですが、それに加えて中国の黒酢には大抵ふつうの酢よりも多くの天然アミノ酸が実にバランスよく含まれています。
アミノ酸といえば私たちの髪、肌、体細胞などを構成するたんぱく質の素となる栄養素。いわば「からだの素」です。特に中高年になると白米中心のあっさありした食事を好むようになるので、積極的にアミノ酸をとることが体力維持や食生活のバランスに気を使いたいですね。
エネルギーを作り出す「クエン酸サイクル」とは?
さらに。酢には主成分の「クエン酸」と「酢酸」、それ以外の「有機酸」があり、有機酸の中には「クエン酸」も含まれているのです。このクエン酸、体内のエネルギーを作り出す回路ともいえる「クエン酸サイクル」の原動力になっているというから驚きですね。
いったい「クエン酸サイクル」とはなんでしょう?
食物は体内で消化・分解され、その栄養分がクエン酸によって数種類の酸に変化しながら、熱を出してエネルギーとなります。このエネルギーを作る回路がクエン酸サイクルなのです。なお、クエン酸はアミノ酸・ビタミン・ミネラルなどと一緒に摂取することが、クエン酸サイクルの巡回には重要です。クエン酸サイクルは基礎代謝のキーワードなのです。
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